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2023年10月24日
株式会社日立プラントサービス
既設改造により、消費エネルギー・CO2排出量を大幅に削減および維持管理コストの低減に貢献
株式会社日立プラントサービス(取締役社長:岡野 邦彦/以下、日立プラントサービス)および共同研究体(一般財団法人造水促進センター、DDPスペシャルティ・プロダクツ・ジャパン株式会社、公立大学法人北九州市立大学、独立行政法人国立高等専門学校機構秋田工業高等専門学校、日本水工設計株式会社)は、「活性汚泥併用型生物膜処理システムの開発に関する調査事業(以下、本事業)」を本年10月より開始します。本事業は、国土交通省の「令和5年度下水道革新的技術実証事業」(B-DASHプロジェクト)のFS*1調査として採択されたものです。
本事業で開発に取り組む「活性汚泥併用型生物膜処理システム」は、既存の処理法(標準法)の反応槽にMABR*2モジュールを設置し、中空糸膜の外側表面に固定化した生物膜層へ酸素を直接供給する処理技術です。効率的な酸素供給を実現することで、曝気風量を大幅に削減でき、消費エネルギーおよびCO2を削減するとともに、汚泥発生量も抑制し、維持管理コストの低減に貢献します。本事業の目標は以下のとおりで、今後はウォータープラザ北九州の実験プラントでパイロット試験を行います。
「活性汚泥併用型生物膜処理システム」概念図
日本政府は2050年までにカーボンニュートラルをめざすことを宣言しました。水インフラにおいてもCO2排出量の削減が求められています。なかでも下水処理施設では、曝気動力をはじめとするエネルギー消費の削減、ライフサイクルコストの削減、維持管理の効率化が欠かせません。そこで、日立プラントサービスと共同研究体は、これらの課題を解決するために、「活性汚泥併用型生物膜処理システム」の開発を始めました。
日立プラントサービスでは、これまで培ってきた膜処理技術をはじめとする水処理のエンジニアリングのノウハウを生かして本事業に取り組み、「活性汚泥併用型生物膜処理システム」を早期に実用化し、安心・安全で持続可能な水インフラの実現に貢献します。
国土交通省では、新技術の研究開発及び実用化を加速することにより、下水道事業における低炭素・循環型社会の構築やライフサイクルコスト縮減、浸水対策、老朽化対策等を実現し、併せて、本邦企業による水ビジネスの海外展開を支援するため、平成23年度より下水道革新的技術実証事業 B-DASHプロジェクト(Breakthrough by Dynamic Approach in Sewage High Technology Project)を実施しております。
日立プラントサービスは、空気、水、エネルギーなど幅広い分野でお客さまのさまざまなニーズにお応えし、快適な社会の実現をめざす総合エンジニアリング企業です。各種プラント・工場設備のエンジニアリングからメンテナンスサービス、リニューアルまでを提供し、また、デジタルイノベーションを加速する日立のLumadaとの連携による設備運用の効率化ソリューションなどを提供することにより、お客さまのビジネスの成長と、社会課題の解決に貢献します。
株式会社日立プラントサービス 経営戦略本部 経営企画部
〒170-6034 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 34階
電話:03-6386-3434
以上